【活動報告】ぷらんと!壁打ち 9/11 フリーライブラリアン探求活動

ぷらんと!壁打ち:フリーライブラリアン探究活動をしたい

壁打ち希望者:豊田高広さん

日時:9月11日(土)19:30ー21:00 

ぷらんと!壁打ちは、「こんなことやりたいんだけど・・」「まだ考えがまとまってないけど・・」とモヤモヤと考えていることについてお話を聞いて、一緒に考えたり、アイディアを出し合う場です。

壁打ち希望者は豊田高広さん。豊田さん、東海ナレッジネットメンバーでは、図書館に所属せず、自由に地域社会を動き回り、図書館の価値を伝えたり、その機能を担う「フリーライブラリアン」のあり方について探究していくことに取り組んでいきたいと考えています。

 豊田さんが今後、やりたいこととして考えていることを元に自由に議論しました。どんな場面にフリーライブラリアンがいるかを出し合い、今後は、実際に会って話を聞いてみようということになりました。この話し合いそのものが図書館とはなにか、ライブラリアンとは何かを考える過程で愉しい議論となりました。フリーライブラリアンってなぁに?と思った方はまずは、こちらをごらんください。(レポート:山本)

knowledge-net.hatenablog.com

1.フリーライブラリアンについて、今後やりたいことはコチラ

1)FLの実態について調べ、考え、語り合う
2)FL養成課程をつくり試す
3)ウィズFLな図書館のあり方を模索する

1.身近なフリーライブラリアン

参加者の周りにFL的な人・役割って何かある??と聞いて出し合っていきました。

▶︎PTA活動が次の人にわかるようにマニュアルにしたことはライブラリアン的な行動

▶︎現在、学校司書をしていて、保育園のことが気になり、保育園で働いていて、垣根なく生活している感覚がある。図書館の中でも外でも垣根なくライブラリアンという気持ち。

▶︎職場のNPOが運営しているグループホームで、ライフヒストリーを聞く会をしている。個人の物語をシェアして、その場にいる人、本人の中に何か作用をもたらし、人と人の間に共通の認識や価値が生まれていくのが図書館的だと思う。そして、そうしたケアの場をコーディネートしていく人がFL的。

▶︎ライブラリアン=貸し出す人となっていないか。ライブラリアン=自分たちで知識を蓄積していく人であれば、図書館の外にライブラリアンのような人がたくさんいる。

▶︎一緒に働く人にとって必要な情報を整理していく。それもFL的。

 各人が自律的に動き、属人的にならないための情報共有を働きかける人 

2.フリーライブラリアン探究活動の展開

「図書館」界の中で議論していくと、既存の図書館や司書の姿に囚われてしまうようにも思います。違う領域と照らし、働き方の一つとして見ていくと、社会の中でのありようも見えてくるように思います。

▶︎資格をとったが食べられない職業って他にもない??

 キャリアコンサルタントと比較してみるとか・・

▶︎キャリア・生き方として捉え直してFLを考えていく。

3.フリーライブラリアンになるための要素?どうやってなる?人の資質

▶︎本業系・副業 / 複業系 / ライフワーク系と類型化できそう。

▶︎職業ライブライラリアン以外で司書として身を立てるのはとても難しく、超有名、すごい人しかできないって思われている。副業系や複業として、ライブラリアン的な活動や仕事を少ししている人に出会ってインタビューしていきたい。学生さんでもそうした志向を持っている人がいるかも?

 

4.どんな仕事がありそう??

こういうところに活動や仕事ができるという事例となる人が共有されると、その人に触発されて、新たなFLも登場してくるのではないかと思います。

すでに仕事として成立しそうなことは・・本のレビューを書く・地域文庫の整理・研修企画(図書館職員の研修とか)・リサーチ。すでにやっているという方もいました。

 

5.どんな条件(資質・機会)が必要??

▶︎司書資格(公共図書館職員に特化しすぎている)はなくてもいい 

▶︎司書的能力の他にもあるといい資質はなんだろう??

 好奇心・お節介精神・発見力・実体験・ファシリテーション能力

 越境(領域・組織)・寛容さ・柔軟さ・生活力

 こうした力を培えるような学習の機会を養成プログラムの中に入れたい。

 

6.今後やること

▶︎FLを発掘インタビューし、機能や資質について整理していきたい。

▶︎図書館司書を志望する学生向けの本に、「図書館司書として図書館で働けなかった」時の

ことを想定して、色々なキャリアを示す情報がない。FLという道を示す本をいつかつくりたい。