第2回 知の会所 -延藤文庫で何する?-

  日時:3月17日(日)14:00-17:00  参加者:9人

 延藤文庫につながる人々が集い、アイディアをもちより、やりたいことを話し合う場を開きました。参加したのは高校生、市民活動、地域福祉、建築、都市計画、デザイン、アートの周りで活動したり、お仕事をしている人たち。

 

延藤文庫について、どんな場所かを紹介したあと、「自分がやりたい!」と思ったことをA4の紙に書いて、紙に書いた人同士、引き寄せられるように集まって話し合いをしました。この場のデザイン、ファシリテーションをしてくださったのは、フリーランスファシリテーターの稲葉久之さん。エネルギーが引き出され、ワクワク感にドライブがかかっていきます。

  

やりたいことを紙に書いて発表。発表の時間から話し合いが始まってしまうワクワク。

時間を忘れて熱中して話し合い。とっても創造的な時間!

 

 

  最後にアイディア共有をしました。

 「まち全体を図書館ととらえて、錦2丁目の飲食店とコラボした本展示」

 「一箱古本市のようなことをやりたい」

 「江戸時代に七番があったエリアに存在した大惣という貸本屋を知るイベントをしたい」

 「七番にくれば本がある、本に出会えるを日常にしたい、ツキイチ本の日をつくりたい」

 「読書会をしたい」

 全然違うアイディアでも、共通する軸が見えてきます。

 コミュニティ、イベント等の「ソフト」に関することと、長期的な戦略やマネタイズなどの「ハード」に関すること。身近な知り合いから輪を広げ育てていく「ローカル」なことと、まち全体を図書館ととらえる、雇用や事業にしていく「グローバル」なこと。

 そして、「ハレ」と「ケ」 

 たのしく賑わい、色々な人を呼び込んでいくお祭りのような「ハレ」の場と、本と人の語らいが風景、文化、場の風土になっていく「ケ」。その中に文化があるのでしょう。「文化」という言葉は、手の届かない高尚なもの、伝統あるものというイメージの中で語られることもありますが、それだけではありません。赤ちゃんから大人までの日々にある喜怒哀楽や、関わり合いの中で生まれるもの、その営みそのものも文化です。

 七番に人が集い、本を読んで、本の話をして、なんだか元気になって、笑顔になって、ホッとして・・そんな風景を思い浮かべながら、コミュニティを育てる種まきをする仲間たちと共に生み出していく始まりの日になりました。

  

大人の話し合いの横では子どもたちはサッカー!原っぱのような知の会所