【活動報告】一宮市立中央図書館 子ども司書講座 ビブリオバトルをやってみよう!
イベント名:一宮市立中央図書館 子ども司書講座
日時:8月7日(水)10:00ー12:00 参加者:14人
一宮市立中央図書館で行われる「子ども司書講座」の第3回の講座を担当しました。その様子をレポートします。一宮市立図書館では、全6回、図書館の役割について学んだり、図書館でカウンター体験をしてみたり、ポップを書いて、図書館に展示したりといった充実の連続講座を実施しています。その中で、第1回の講座と3回の講座を担当しました。
今回は、第3回の「ビブリオバトルをやってみよう!」の様子をレポートします。(文責:山本茜)
今回は、本を紹介しあい、一番読みたかった本を選ぶ「ミニビブリオバトル」を実施しました。どうしても話をするのがうまい人が勝ってしまったり、話すのが苦手な子にとっては苦手意識の強い場になるかもしれないと思い、誰もがもっている言葉を取り出し、それをシェアするようなビブリオバトルになるよう、事前準備に、「編集工学」の要素を取り入れて実施しました。編集工学とは、松岡正剛さんが提唱しているもので、たくさんの情報に切れ目を入れて、取り出す方法を体系化したものです。
「バナナ」を例に、たくさんの言葉に置き換えてみる、言い換えてみる。少し視点を変えるだけで言葉が生まれる体験をしました。その後、もってきた本について思ったことや感想を取り出したあと、3分の制限時間で本の紹介、2分で意見交換をするミニビブリオバトルを行いました。

せーので指をさして「チャンプ本」を決めたあと、持ってきた本を全部並べて閲覧タイムも設けました。本屋さんで立ち読みをするように読み耽る子どもたち・・「本屋さんみたい!」と、言っていました。

最後に、「読書感想文も同じように、本を紹介することだけど、読書感想文好き?嫌い?」
と聞いてみました。この時間が一番盛り上がった・・?!子どもたちは、身を乗り出して、読書感想文が嫌いな理由を教えてくれました。
ビブリオバトルで感想を話して紹介する時間は楽しいのに、文章を書くのはなぜつまらなくなっているのでしょうか。
ビブリオバトルのように、「応答する人がいること、それ面白いね、いいね!」と言ってくれる人。その人の顔が思い浮かぶ時、言葉は自然に出てきます。
ビブリオバトルで本を紹介し合うことが楽しかったような感じで、読書感想文も取り組んでみたら面白くかけるかも?とお伝えして終わりました。
【活動報告】錦二丁目を本のまちに キックオフ会 〜貸本屋「大惣」研究者ミギー・ディラン先生講演
東海ナレッジネットが蔵書の整理・活用支援に取り組んでいる延藤文庫(まち育ての実践家・研究者延藤安弘先生の5万5千点の蔵書群)で、「7」がつく日を本の日として、盛り上げていこうという取り組みを始めます。延藤先生は晩年、コミュニティ・ライブラリーを構想されていました。その構想には、喫茶七番のすぐ近くに江戸時代の貸本屋「大惣」があったことも深く関わっています。今回は、「大惣」の研究者、ミギー・ディラン先生(名古屋大学准教授)をお招きした講演会を行いました。(文責 山本茜)

延藤文庫があるこの名古屋市中区錦にあった江戸時代の貸本屋「大惣」。大惣がどんな貸本屋だったか?大惣の初代、大野屋惣八のウィキペディアのページをご覧ください。
2.大惣で貸し出された本の「落書き」から見える本と人の風景
江戸時代は、出版業が花開き、多くの本屋さんができた時代。貸本屋大惣は、蔵書が2万点を超え、購入したら廃棄しない方針を掲げており、庶民も武士も利用し、暮らしや娯楽、学術書を揃え、江戸時代の「公共図書館的」な存在でもありました。お話しがとっても面白い・・!!ミギー先生の関心は「落書き」やお茶のしみのような、本を手に取った人々が残した痕跡。「この本はおもしろくなかった・・」というような今でいう口コミのようなものや、小学生の頃に教科書に落書きしたなぁ・・と思い出すような、子どもたちの落書きの数々に思わず笑ってしまいます。本に残された痕跡をご紹介いただくと、当時本を手に取った人々の姿、人々の暮らしが見えてきます。江戸時代の人々と、わたしたちがつながることができる「本」という存在の尊さを感じます。

お知らせ 7月7日 錦二丁目を本のまちにキックオフ会

【活動報告】ブッカー貼り貼りDAY
日時:3月30日(日)10:00-12:00
参加者:4人
ブッカー貼り貼りDAYは、延藤文庫の絵本5000冊の中から、テーマ別で選書して喫茶七番2階に閲覧できるように設置された絵本にブッカーを貼る作業日です。今回は2回目の作業日の様子をお届けします。(文責 山本茜)

前回の様子はこちら ↓
今回も司書さん2名と、高校生も参加してくれました!高校生Rちゃんは初めてのブッカー貼りでしたが、丁寧に教えていただきながら技術を習得しました!途中、「キャー!ピンチ・・!!」ということが起きても、司書さんが、「大丈夫、こういう時はね・・」と言って、手を貸してくださるから安心です。

絵本には工夫を凝らした装丁のものがたくさんあります。特に、絵本の歴史も長い欧米の絵本は装丁も美しいものが多いです。カバーを外した本の表紙にも絵本の世界に関連する絵や言葉の印字があったり、カバーに丸い穴が空いていたり・・穴が空いてるとブッカーを貼るのも大変・・
今回のびっくり装丁は、「ちずの絵本」(サラ・ファネリ 作・絵 穂村弘 訳 フレーベル館) カバーを外すと「ワクワクする仕掛け」がありました。
どんな秘密があるのか?喫茶七番2階の本棚にある絵本なので手に取って見つけてもらえたら嬉しいです。

作業の合間、終わったあとに、高校生Rちゃんから学校の発表で「生命をテーマに発表をしたいんですけど、オススメの絵本ありますか??」と質問がありました。それならコレとか、アレとぽんぽんと絵本の名前が出てきてしまう司書さんたち。本を介して会話が生まれた印象的なシーンでした。本を手に取り、作業をして、作業していたら面白い絵本や本に出会って、本の話をして、つながっていけたらいいなと思います。ご参加・ご協力、ありがとうございました!
第2回 知の会所 -延藤文庫で何する?-
日時:3月17日(日)14:00-17:00 参加者:9人
延藤文庫につながる人々が集い、アイディアをもちより、やりたいことを話し合う場を開きました。参加したのは高校生、市民活動、地域福祉、建築、都市計画、デザイン、アートの周りで活動したり、お仕事をしている人たち。
延藤文庫について、どんな場所かを紹介したあと、「自分がやりたい!」と思ったことをA4の紙に書いて、紙に書いた人同士、引き寄せられるように集まって話し合いをしました。この場のデザイン、ファシリテーションをしてくださったのは、フリーランスファシリテーターの稲葉久之さん。エネルギーが引き出され、ワクワク感にドライブがかかっていきます。



最後にアイディア共有をしました。
「まち全体を図書館ととらえて、錦2丁目の飲食店とコラボした本展示」
「一箱古本市のようなことをやりたい」
「江戸時代に七番があったエリアに存在した大惣という貸本屋を知るイベントをしたい」
「七番にくれば本がある、本に出会えるを日常にしたい、ツキイチ本の日をつくりたい」
「読書会をしたい」
全然違うアイディアでも、共通する軸が見えてきます。
コミュニティ、イベント等の「ソフト」に関することと、長期的な戦略やマネタイズなどの「ハード」に関すること。身近な知り合いから輪を広げ育てていく「ローカル」なことと、まち全体を図書館ととらえる、雇用や事業にしていく「グローバル」なこと。
そして、「ハレ」と「ケ」
たのしく賑わい、色々な人を呼び込んでいくお祭りのような「ハレ」の場と、本と人の語らいが風景、文化、場の風土になっていく「ケ」。その中に文化があるのでしょう。「文化」という言葉は、手の届かない高尚なもの、伝統あるものというイメージの中で語られることもありますが、それだけではありません。赤ちゃんから大人までの日々にある喜怒哀楽や、関わり合いの中で生まれるもの、その営みそのものも文化です。
七番に人が集い、本を読んで、本の話をして、なんだか元気になって、笑顔になって、ホッとして・・そんな風景を思い浮かべながら、コミュニティを育てる種まきをする仲間たちと共に生み出していく始まりの日になりました。

ひとファインダー ー稲葉久之さんがファシリテーターになるまでー
フリーランスファシリテーターの稲葉久之さんは、いつもにこやかに場にいながら、場を観て、的確に論点もつかんで問いを出す人。プロジェクトマネジメントも鮮やかにこなす人。
稲葉さんのHPです。
数々の対話の場のファシリテーターとしての稲葉さんを知っていても、「稲葉さんが自分のお話しているのは聞いたことがない・・!」そう思っていた人も多いのではないでしょうか。
最初のチェックインで、稲葉さんに聞きたいことは?と参加者に尋ねると、「睡眠時間は?」「好きな食べ物は・・??」そこーーー?!となりました(笑)
しかし、普段、自分のことを語らない稲葉さんだからこそ、ミステリアスにも思えるので聞きたくなる気持ちもわかります・・。
今日は、稲葉さんがファシリテーターになるまでの物語をお聞きしました。
子どもの頃は、上にお兄ちゃん、下に妹がいるポジション取りが難しい真ん中の子。人前に出るのはそんなに得意じゃなかったのに、学級委員長になったことをきっかけに、中学、高校、大学まで、生徒会長を務めます。「自分が前に出ていくリーダーではなく、役割に応じていくことが楽しかった」ということで、サーバントリーダーシップ(現場の声に耳を傾け、共感、協働によるリーダーシップ)に通じるものが子どもの頃の姿にあったのかなーなんて思いました。
「ファシリテーション」という言葉に出会った時は、日本語で書かれたファシリテーターの文献が全くない時代。英語の文献を読み漁って学びながら、国際協力の現場に憧れをもち、大学では、学ぶことが楽しくてしょうがなかったといいます。
大学を休学して、ブラジルを放浪しようと計画。その前に、半年間お金を貯めるためにたまたまバイトで入った会社で、ちょっとバイトのつもりが、情報技術を会社の現場に使いやすいようにコーディネートするような社員並の重要な役割の仕事をします。働く現場の面白さに目覚め、それまで大学院進学しか考えてなかったのに、「働くのもいいかも・・」と思ったそう。それが、その後、ブラジルの放浪を経たあとの「働く」ことへのポジティブな印象に変わったといいます。
初めて、青年海外協力隊で行ったセネガルでは、数々の失敗も経験。その地域ごとの見えない当たり前のルール、文化、考え方、コミュニケーションの方法は目に見えるものではなく、ファシリテーターとして関わって、うまく伝わらない場面に出会って、気づく。その度に、ありかた、関わりかたを変える・・その積み重ねでファシリテーターとしての稲葉さんとなってきたのでした。
ファシリテーターとして場にいる稲葉さんは、無色透明、中立な存在。子どもの頃から一貫してきたのは、「人と関わること」が好きということ。静かな佇まいの中にある好奇心やエネルギーを垣間見ることができました。
【活動報告】延藤文庫 ブッカー貼り貼り&新年会
日時:1月8日(月)10:00ー14:00
参加者:7人
延藤文庫の絵本の蔵書、5000冊の中から、「生まれる」をテーマに選書する会を11月に行いました。
選書した絵本は、喫茶七番の2階スペース七番にて展示をしています。
皆さんが手に取っても傷まないよう、「ブッカー」を貼りました。
ブッカーとは、図書館の本に貼ってあるアレです!!
「わー、図書館みたい〜」「できるかな・・」と言いつつ、図書館関係者でレクチャーに来てくださった方に教えてもらいながら、みんなで貼りました。

絵本の中を開けると美しい絵が描いてあるもの、その絵も見てもらえるように工夫して貼りました。「これ、どうやって貼る??」「うーん」と相談しながら。

70冊の絵本のうち5分の1ほどは終わり、作業終了後には皆さんで持ち寄る&キッチンでつくったお料理で新年会。


切ったり、貼ったり、作って、つまみ食いして、話して・・楽しかったー。何かを一緒にやり、食べて、しゃべって繋がる場を通して、延藤文庫の絵本のメンテナンスや活用を進めていきたいと思いました。