【ファシリテーション研修 参加者実践企画】「学びのカタチを考える」in 日進 ~子どものみらいのためにわたしたちができること~第2回

9月のファシリテーション研修参加者による企画、前回のわらべうたに続き開催された企画についてご報告します。

開催概要:1月29日(土)14:00ー16:00 日進市立図書館 参加者:10名 (文責 稲葉)

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1月9日に第1回を開催した本企画。29日(土)に第2回を開催しました。

当日の内容9日に開催した第1回以降、新型コロナウィルスの感染拡大は続き、まんえん防止等重点措置も発出されました。メンバーの間で「会場開催か?オンライン開催か?ハイブリッド開催か?」の検討が行われました。安心して参加できる場、私たちの目的を達成させるための場とは?を話し合い、「目指しているのは子どもたちの教育や学びについて、しっかりと顔を見合って話をすること、そんな場を目指したい」という想いを確認し、会場での開催としました。会場に集まったのはスタッフを含めて10名。感染を危惧しご欠席された方もいらっしゃいましたが、第1回から引き続きご参加の方、第2回目から参加の方が混じり合い、「教育・学び」について語り合う場が整いました。

 

第1回の様子や映画についてはこちらでご覧ください。

knowledge-net.hatenablog.com

◆映画について
 映画「Most Likely to Succeed」についてはFuture Eduのウェブサイト
http://www.futureedu.tokyo/most-likely-to-succeed)をご覧ください。

 

当日の内容

冒頭のアイスブレイクは小田ちゃんが担当、「サイレント自己紹介」を行いました。

サイレント自己紹介とは、紙に紹介内容を書き、お互いに見せあいながら紹介しあうワークです。コロナ禍ならでは、のワークでしたが、ジェスチャーや表情でリアクションをすることで緊張感もほぐれる楽しいワークでした。

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ジェスチャーを交えてサイレント自己紹介。

 

その後、第1回に視聴したMost Likely to Succeedについてのふりかえりを蟹江ちゃんから。映画で語られていたこと、その後のグループワークで話されたことをふりかえり、今日の語り合いのための準備シートにまずは個人記入をしました。

 

①これからの子どもたちにどんな力を育てたい?

②教育は誰のためのもの?教育の真の目的は?

③従来型と異なる教育を子どもに受けさせたいと思うか?

以上について参加者一人ひとりが自分と対話する時間です。

この個人記入をすることで、自分の考えを整理することができました。

 

その後、関心あるテーマに分かれて準備シートの内容を参考にグループで意見交換を行いました。セッションは2回。前半が終了したところでグループを解散。

同じテーマに残っても良いし、別のテーマに移っても良いし。参加者それぞれがいま語りたいことを持ち寄って意見交換を行いました。最後に全体共有をしました。

 

「教育」について出てきた参加者の声

教育は国や社会、個人など主語によってその目的やねらいは異なるかもしれない。

これまでは国や社会のための教育(国家の発展や社会の成長のため)が主の目的だったかもしれないけども、これからは個人が中心にくるのではないか?個人の成長や幸せ(Well-being)の追求は、社会の幸せ、国家の幸せの充足につながるのではないか?個を大切にした、個と個のつながりを大切にした教育が良いね、という話が出ました。

また新しい教育、新しい学びを受けた子供たちが社会に出たときに、その芽が摘まれてしまわないよう、社会のほうも変わっていかないといけないよね、という意見もありました。

急激な変化は出来なくとも、小さな取り組みは既にいろんなところで見られます。それを増やしていく、拡散していく、そして浸透していく。その過程で社会や私たち一人ひとりの考えも変わっていくことが求められているのだろうと思います。

 

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2回に渡る教育をテーマにしたワークショップ。ご参加いただいた皆様にも感謝しつつ、コロナ禍でオンラインで企画について話し合い、準備をすすめてきたメンバーの4人にも感謝しています。素敵なワークショップをありがとうございました。この学びを改めてメンバー内でふりかえり、それぞれの現場で活かしていっていただければ、今回のファシリテーション講座としては大成功だろうと思います。

 

メンバーの感想

▶︎ミッチーさん
前回と今回を通して、やはりいろいろな立場や背景を持った方々と、テーマを持って話し合うのは楽しいなと感じました。それぞれの違いを認めたり、逆に、お互いに共感したり、そんな場づくりをたまたま出会ったメンバーと一緒に作れたことは自分にとって自信になりました。今後も、いろいろな立場の人たちと協働しながら、そして対話しながら、自分の専門である教育を未来の子どもたちにとってより良いものにしていける活動をしていきたいと考えています。

▶︎かにえちゃん
今回私は映画のふりかえりとテーマトークの司会進行を務めさせて頂きました。司会のため、直接皆様の対話の中に入ることはありませんでしたが、時間と共に熱く盛り上がる議論を見て、非常に嬉しく思いました。今回は多様な職種や立場の方に参加いただいたのですが、それぞれの立場からの意見を踏まえながらも、各グループからテーマに対して合意された提言がなされ、全体としても充実した場となりました。
このイベントを通して、様々な方々と対話をさせて頂き、私としても教育や子ども達についての知見が広がる大きな機会となりました。参加者の皆様、運営メンバー、伴走者の稲葉さんなど、この企画に携わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。

▶︎チヅコさん
研修で初めて出会った4人が、コロナ禍で会えない中、オンラインで何度も打ち合わせをし、形にしてきました。イベント当日まで一度も会うことはありませんでしたが、何度か打ち合わせをするうちにリアルで会ったことがあるかのような気がしてきて不思議でした。(初めて対面でお会いしたときは、背丈などイメージとギャップがあって、それも楽しかったです)
当日は、さまざまな角度からの意見を聞くことができ、テーマに対する対話が深まったと思います。未来を担う子どもたちのために、大人も考え、学び、良い社会を残していきたいと思います。そのきっかけとなったら嬉しいです。イベントを通して、ファシリテーターの難しさを実感しました。場をコーディネートする質問力だったり限られた時間の中での対話の進め方だったりを学びたいと思いました。
このメンバーに出会い、活動できたことは私にとって良い経験と大きな財産になりました。チームの皆さんと、機会を与えてくださった東海ナレッジネットの皆さんに感謝します。

 

▶︎おだちゃん
研修に参加した中から、偶然出会った4人がチームになって企画·実践をしました。それぞれの想いからひとつの目的に向かってつくっていく過程で、信頼感が増したことが、大きな学びでした。当日は、1回目の映画の感想も、2回目のワークショップでも、多様な職業·活動の人からの発言が興味深いものでした。違った角度からの意見が、テーマに対して重なりあうようにして厚みができていったように見えました。参加者·チームメンバー·東海ナレッジネット稲葉さんに感謝し、これからも、こういった場で、学んでいきたいと思いました。