【活動報告】10月2日 ジェンダー・ファインダー

10月2日 ジェンダー・ファインダー 参加者:7人
 
ジェンダー」というスコープで、社会・文化・情報の周りを見てみようという、気楽なお話の場です。当日の朝、今日やるからきてね〜と、ゆるっと投稿したら参加してくれた人多数・・。子どもの習い事の待ち時間につないでいますーという方もいました。
身近な「ジェンダー」について気になることをお話ししました。
ゲストには、ジェンダーに関心を寄せて、場をつくったり、お仕事している人をお呼びして、話題提供してもらいました。
東海ナレッジネットらしく、お話しに出てきた、本、漫画、冊子、ドラマ・・などはリストにして後ほどアップします。
異なる領域の人が集まると、そこに寄せられる情報源は本だけとは限りません。参加者から、「クロスセクター」が生まれる場という言葉がありましたが、さまざまなセクター横断で、情報を持ち寄ったら、必要な情報も、新しい情報も見えてくるし、そのテーマへの理解も深まっていくと思いました。ぷらんと!はそんな場所。
着地点を決めずに、ジェンダーについて気になることを話していく場はそんなにないのかもなぁ・・と思いました。
2時間はあっという間で、楽しかったです〜。
 
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以下お話ししたことです。
◆男性に対して、「ジェンダーに理解がある人ですね」って言われる・言う違和感
◆はんつ遠藤さんのラーメンブログ炎上
自分をわかってくれる仲間内の言葉で弁明してさらに炎上してしまう・・「告発できる、写真を撮らないでください」と言える時代になった。
フェミニズムを学ぶほどに内在化している差別意識に気づくことになる。「完璧な人」かのように見られるが違うのに・・
◆子育てとジェンダー
ジェンダーへの理解が進み、男性性の否定・女性性の否定によって苦しむ子もいると思う。「好きなことを否定することではないよ」なのに、親が狭く捉えてしまうとおこるかもしれない。
・親の考え方や志向は子どもにとっての身近な環境にはなるが、親だけがジェンダー教育する主体と考えるのは辛い。
・社会全体がジェンダー、性を大切にする教育になっていくといい。
◆男らしさ・女らしさ 
・清潔 優先順位の変化 男に対して評価の軸が変わった。 
 鼻毛はダメ?ムダ毛は処理すべし?(女性の脇毛・すね毛・指毛)
 =「鼻毛が出ているのはダメ!」社会的文脈によって違う 
   これは不快・快は絶対ではない。
   女性が脇毛を処理していなくてもいいじゃない・・
ex:貝印の広告「剃るに自由を」https://www.wwdjapan.com/articles/1112094
・1970年代ごろから、性教育の活動をしていた北山郁子さんという産婦人科医がいた。男性も女性も性について正しい知識を身につけるための活動をしていた。https://ja.wikipedia.org/wiki/北山郁子
・実際の性教育は女性が妊娠や出産をするために、女性だけが一生懸命知識を得ることを求められているようにも思う。
ジェンダーとメディア・情報・文化
・「女子高生が出産した子どもを遺棄して逮捕」「虐待報道」 
 女性がいつも責められる、悪者扱いをされる。
・当事者に寄り添った報道 メディアによって傷つく
 メディア側に男性が多いという実態
・芸術家・文学者で、実はDVをしていた・・という場合、
 それは全てキャンセルカルチャーになるのか。
 事実として「知る」環境は大切ではないか。
◆参加者の感想
・図書館に苦手意識が出る前に女の子が肯定的に女性であることを受け入れられる本があるといい。女性の伝記が少ないと感じる。最近のジェンダーの本・冊子があるといいな。
・人生の転機を生み出すための余白=図書館 
 ただ情報をもっているだけでもダメ。図書館の中で主題化されていないことが多い。クロスセクターで取り組まないといけない。クロスセクターで取り組む場=図書館
・うだうだ話す、小規模で話す場の大事さ 
 家庭・学校だけに期待するでもなく、サードプレイスにつながるソーシャル民生委員がいるといいな。
教養・文化が人の救いになるからそこにつなげる人。
・最近は、児童書の知識の本に女性の伝記を取り扱ったものが増えているようにも思う。
・当たり前にジェンダーのことを話せる場が増えるといいな。